【セッションの流れ】
導入:節分のいわれについて、鬼や豆などの絵を描きながらお話。
「節分というのは、季節の境目。とりわけ立春、冬と春の境目は大切にされます。季節の境目には、魔物がやってきやすいので、豆まきをして、魔物を追い払います。 昔、鞍馬山という山に住む鬼が、街に出てきて、人々を困らせました。困った人びとは、魔物を滅すると言い伝えられる、ま(魔)め(滅)を撒き、鬼は山へと帰っていきました」
というお話をしました。
メインセッション1: 豆づくり
クラフト紙に、鬼が来なくなるような魔法をかけながら、ぐるぐる描き。それをちぎって丸めて、豆をつくる。
メインセッション2:鬼の変身仮面づくり。大きな画用紙に、思い思いの鬼の顔を創作。描いたり貼ったり、それぞれ工夫しました。最後は皆で、鬼になり、鬼に向かって豆を投げる時には「おにはそと」という声がけをしました。
* 全体的な印象*
今日は、初めてアートに参加するお友達が居たので、3つのルールの再確認をしました。
1、危ないことをしない。
2、とげとげ言葉を使わない。
3、アートを大切にする。アートは自分の分身。自分のアートも人のアートも大切にしよう。
この約束は、とても機能していて、合間合間の声がけに、子供達はこたえてくれます。
絵を描きながらの節分のいわれをお話しをしたところ、ドアががたがたがた!
ドアが少しだけ開いて、鬼がチラリと見えて、大泣きする子も!
そこで、豆で鬼を退治できる話をしたところ、豆づくりにやる気満点になりました。
豆を作る紙に「強くなれー強くなれー」と皆で念じながら、ぐるぐる描きをしたので、大変魔力の強い豆になりました。
鬼の仮面づくりは、顔の配置のガイドラインを入れたので、スムーズにパーツを貼れる子、まだまだ顔のパーツの配置が難しい子、色々でした。「ノリで何かを貼る」という工程には随分親しめてきました。
最後はみんなでお楽しみ、鬼に変身。我先にと、みんながみんな、変身を楽しんでいました。
そこへ、どんどんどん!鬼が教室の中に入り込み、立ち向かう子、大泣きして隠れる子、大騒ぎでした。でも「みんなで魔法をかけた豆」の威力は凄く、泣きながらもしっかりと、何度も何度も豆を投げてくれました。怖い鬼を、みんなで作った魔法の豆で退治する、そんな遊びを楽しんでくれました。
鬼は怖いのに、おにになりたがるのが面白いですね。
変身願望を育むことは「なんにでもなれる」という、夢実現力につながります。これからも、遊びを通して、自己肯定感を育んで参りたいと思います。
節分のお話しを熱心に聞いてくれていました。クレヨンでの豆づくりは一生懸命参加してくれました。「ちぎる」「丸める」という遊びには関心が薄く、とにかく豆を撒きたくて、作られた豆を、たくさん撒いて、楽しみました。ちぎられたお花紙をふわりふわりするのも好きで、髪の毛もりもりにしてくれました。鬼の帽子も喜んで自分からかぶっていました。楽しい節分となりますように。